巡れ!渋い石川町
飛翔親子獅子
町指定有形文化財に登録
石都々古和気神社参道口両側に奉納されている「飛翔親子獅子」は石川町出身の名工「小林和平」が昭和5年に造立した作品。向かって右側、後足を天高く蹴り上げ豪快に躍動する狛犬からは、力強く神社を守護する様子が伺えます。一方左側の狛犬は、親獅子に寄り添う三頭の子獅子。仲良くじゃれあう二頭の子獅子とこちらを見つめる一頭の子獅子はいずれも和平の子供で、赤ん坊の頃亡くした「長男」と「次男」さらには十五歳で亡くした「長女」の三人に想いを重ね合わせて彫られたものとして知られています。力強くありながら我が子を優しく包み、穏やかな印象さえ与える「飛翔親子獅子」は子供への深い愛情と、あるべき家族の象徴として訪れる人の心を打つ作品となっています。平成28年に『町指定有形文化財』に指定されました。